点呼

ネガティブ・スパイラル・ゲーム

ネガティブ・スパイラル・ゲーム(N・S・G)とは、悪気の無い何気ない一言や態度がトリガー(引き金)となり、ネガティブなコミュニケーションがスパイラル化すること。知らない内に人間関係を悪化させていく様をいう。

人間関係を”ゲーム”と捉えると、、
・そこから抜け出す知恵が湧き、
・トリガーを引くことなく、
・そのゲームに参加せずに、
・良好な人間関係をキープすることが出来る。

このコーナーでは、「N・S・Gあるある」をシリーズでご案内します。

★NSGケース1

「そんな態度はないじゃん!」vs「そんな言い方はないだろう!」

*登場人物:登良さん(乗務員)・江良さん(運行管理課長)


(四コマ漫画の内容)

登良さんは点呼の確認をしてもらおうと江良課長に声をかけましたが、江良課長は自分の作業に夢中で登良さんの方を一度も見ようとしませんでした。登良さんは、課長のそんな態度に不満を感じ、思わず「こっち見てくれよ!」と怒鳴ってしまいました。ところがそんな登良さんの言い方に、江良課長も「なんだその言い方は!」と怒鳴り返します。

(以下の会話は四コマ漫画の続き)


登良さん
だってそうじゃないですか!大体、免許の確認も昨日見たから見なくていいなんて、法令上マズイんじゃないですか!?

江良さん
そんなことは分かってるよ!見りゃいいんだろ、見りゃ!じゃあもう一度免許証出せよ!(ようやく腰を上げ点呼場に向かおうとするも・・・)

登良さん
もういいですよ!


登良さんは怒って大きな音を立てバタンと扉を閉め、頭と鼻から煙を出しながらトラックの車庫へ向かった。

一方の江良さんも、真っ赤な顔をしてパソコンデスクの前にドスンと座り、腕組みをしながらパソコンの画面を睨みつけていた。


※いかがでしたでしょうか?

・この事例のN・S・Gのトリガーはどこでしょう?
・ゲームに参加しないためにはどうすればよかったか?
登良さん、江良さん、双方の立場に立って考えてみましょう。